パソコンやスマホといった情報媒体に付き物なのが、セキュリティーです。ウィルスやフィッシングサイト等の様々なインターネット上の脅威から自身のデバイスを守るためにファイアウォール、Webフィルタリングなどの機能を備えたアプリケーションを利用している人は多いと思います。企業ともなれば個人情報や部外秘の情報なども取り扱いますから、一層の情報セキュリティーに費用をかけます。ですが、日々現れる脅威に対してその都度対策を講じるという手法は手間とコストが掛かってしまうのが現実でもあります。

その需要に応えるために開発されたのが、統合型脅威管理とも呼ばれるutmです。utmは複数の異なる仕組みでデバイスを守る機能を有しています。ファイアウォール、アンチスパム、アンチウィルスの他にもIDS/IPSといったネットワーク上から不正なアクセスやパケットを見分ける機能を備えています。また、Web（URL）フィルタリングやアプリケーション制御機能といった監視機能も搭載されていることが多いです。

ただし、utmを提供する会社によって搭載されている機能は違う場合があるため、利用する際はよくその仕様を確認する必要があります。最近では運用するハードの故障などの課題に適応するため、クラウド上からサービスを提供するやり方も増えてきています。システムを管理する担当者にとってもハードの故障の問題が無くなるだけでも負担軽減につながるため、選択肢の一つとして考えることができます。